本記事では、海運業の業種に属する企業の高配当銘柄を分析します。
選定基準として連続増配、連続非減配の年数に重点を置いています。5年後、10年後には実質利回り5%を超えるような銘柄を見つけることを目的としています。
配当利回り3.0%超え銘柄とそのまとめ
※引用元(IR BANK)にあるデータの都合上、算出可能な最大の非減配年数は15年です。
実際は15年以上の場合もありますのでご了承ください。
海運業における注目銘柄は無し!
残念ながら海運業において、安心して長期投資できるような銘柄はありませんでした。
高利回りな銘柄があるのは事実ですが過去の増配・減配の実績を見てみるとこの配当が長続きするとは考えにくいためです。
せっかくなので代表銘柄の配当・業績実績の紹介
下図を見てわかるように、コロナショックの影響もあり2022年は爆発的な純利益を出しています。
この影響もあり配当は過去最高となっています。2022年ほどではありませんが、2011年、2015年にもかなりの配当を出していた実績がありますが、日本郵船・商船三井ともに無配転落した過去があります。
“長期投資したい高配当銘柄”としては紹介できませんが、注目の銘柄として2社の実績を紹介します。
商船三井 【9104】
一株配当 | 配当利回り | 連続増配 | 連続非減配 | 配当増額 (5年) | PER | PBR |
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180円 | 3.52% | 0年 | 0年 | 205円 (14.7倍) | 8.62 | 0.79 |
日本郵船 【9101】
一株配当 | 配当利回り | 連続増配 | 連続非減配 | 配当増額 (5年) | PER | PBR |
---|---|---|---|---|---|---|
160円 | 3.17% | 0年 | 0年 | 133円 (21.0倍) | 9.46 | 0.87 |
長期的に見て高い配当利回りを目指して
私は長期的に強いポートフォリオを作るために必要な観点は次の4つだと考えます。
- 増配可能性が高いこと
- 減配のリスクが低いこと
- 業績が安定しており、配当性向が高すぎないこと
- 業種の分散がされていること
本記事が皆さんの分散投資のお役に立てばと思います。